ウールシルクの毛糸でセーターを編みました。
年始に届いたアヴリルの福箱に入っていた毛糸を使いました。それだけでは足りなかったので、アヴリルのウールペニーを使いました。
パーツによって色が違うのはそのためです。
以前、製図をして、段数と目数を計算して作った、ボートネックのセーターの記事を書きましたが、そのアレンジ版。編み図はほとんど作っていません。
衿ぐり以外直線だけで製図をし、目数と段数を計算して編みました。
今回は丸首なので、衿ぐり部分と肩の引き返し編みは編み図を作っています。
この柄がかわいいのにとても簡単。私は透かし編みが向いてないみたいなのですが、これくらいなら余裕でできます。糸も細くないからかさくさく進んで楽しかったです。
身頃のブルーの部分が福箱に入っていた毛糸で1本取り、杢になっている部分はウールペニーで白とブルーの2本取りです。
ウールペニーのほうは現在アヴリルさんで入手可能です。シルク混のとても肌触りのいい、編みやすい毛糸です。
パターンを載せておきます。よかったら作ってみてくださいね。
概要
使用した毛糸、量
水色の毛糸、アヴリル (セール品)毛70% 絹30% 約240g
杢部分 アヴリル ウールペニー 各約100gずつ
使用した針、道具
2本棒針 8号、6号、5号 輪針 7号、6号、5号
とじ針、かぎ針(引き抜きはぎをするときに使います)
ゲージ
18目×25段(作品になるとこのゲージより縮みますので注意してください)
パターンサイズ
着丈56㎝
バスト106㎝
肩幅50 ㎝
裄丈74.5㎝、袖丈48
袖幅38
出来上がりサイズは後述。ゲージの部分にもかきましたが、作品になると縮んで上がりましたので、ご注意ください。
パターン・編み図
編む前に
身頃の模様は斜めに出るように編んでいます。こういう斜めの模様は斜行しやすいです。
実は以前に同じような柄で夏用のセーターを編んだのです。とてもとてもかわいく仕上がったのですが、最後の水洗いで縮んでしまった上にすごい斜行で結局着られませんでした。
今回も斜行したらいやだったので、前後で柄の出方が逆になるように編みました。前後で柄の向きが同じだと、回ってしまいやすいので、こういう方法を取りました。
また、輪に編むと斜行がもっとひどくなると思い、往復に編みました。同じ方向に編むと、柄がずっと同じ方向に流れることになるので斜行しやすいと思います。
柄がなくても、輪に編むと斜行しやすいので注意です。その記事がこちら↓
でも、輪に編むとはぎを入れなくていいので仕上げの手間が省けたり、使う毛糸が少なくなるといったメリットもあります。用途などにより、使い分けてください。
編み方
身頃の編み方
身頃から編みます。身頃は衿ぐり以外は前後共通ですが、柄が前後で違うので注意してください。
まず、後身頃を下から上に編みます。
別糸で鎖編みをして作る作り目で、ブルーの毛糸を一本取りにして、8号棒針で100目作ります。
身頃は柄編みします。編み図の通りに柄を編んでください。
パターンの通りに目を減らし、バスト部分で96目になるようにします。アームホール底の部分は3目休み、身幅部分を編みます。
肩は引き返し編み、衿ぐりはパターンの通りに編みます。
前身頃も同様に編みます。
裾のゴム編みを編みます。
鎖編みをほどいて目を拾い、2本取りの糸に変えて一目ゴム編みをします。
ゴム編み部分は両端を 2目表編みにしたいので、目数調整のため端で一目減らし、99目にします。
1目ゴム編みは目がそろいにくいです(私が下手なだけかもしれませんが)。少しでもきれいに上がるように裏編み部分はねじり編みにしています。ただし、少しですが伸びが悪くなりますし、普通に裏編みをするよりも時間がかかります。
必要がなければ普通の1目ゴム編みでもかまいません。
前後とも同様に編みますが、前後で丈差をつけています。ゴム編みの段数が違いますので注意してください。
肩をはぎます。
前後の身頃を中表にして、かぎ針を使って肩線を引き抜きはぎします。
衿ぐりのゴム編みをします。2本取りの毛糸を使用します。衿のゴム編みも裏編み部分はねじり編みしています。
衿ぐりは前身頃で58目、後身頃で36目拾います。5号で目を拾い(これが1段めになります)、7号針で3段編み、6号針に変えて3段編み、5号に変えて4段編みます。最後の段まで編めたら一目ゴム編み止めをします。
衿ぐり部分はこのように針の太さを変えて編むと、身頃に沿った、きれいな衿ぐりになってくれます。
ただし、あまり小さいと頭が入らなくなります。今回のセーターの画像衿ぐりは、私の頭でけっこうギリギリです(でも私の頭まわりは大きいほうです)。
ゴム編み止めの手の加減によっても変わってくるので、心配な方は衿ぐりの1目ゴム編みの幅を小さくする(段数を少なくする)ほうが安心かもしれません。
袖の編み方
袖を編みます。袖は2本取りの毛糸で編みます。アームホールで目を拾って、端で目を減らしながら袖口に向かって編みます。
袖山の編み方
1段めでアームホール全体の目を拾い、2段め以降引き返し編みをしながら編みます。こうすると編みながら袖山ができます。
この編み図を見たほうがわかりやすいかと思います。
5号棒針を使ってアームホールで目を拾います。これが1段めになります。
8号針に変えて2段めを編みます。ショルダーポイントから 10目のところまで編み、そこから引き返し編みをします。
3段目またショルダーポイントから10目まで編みます。
4段めもショルダーポイントから25目まで編みます。
5段目もショルダーポイントから 25目まで編み、そこから引き返し編みをします。
6段目は端まで編みます。
7段目は段消しで1段編みます。
これで山の部分が編めました 。
袖山から下は、編み図の通りに端で目を減らしながら編み、袖口で1本取りの糸に変えて1目ゴム編みをします。身頃裾、衿ぐり同様裏目はねじり編みにします。指定の段数編めたら1目ゴム編み止めをします。
脇~袖下のすくいとじ、仕上げ
最後に身頃脇裾から袖口まで続けてすくいとじをします。前後で裾のゴム編み部分の長さが違います。後の方が長くなっています 。そしてスリットを入れるので とじるときに注意してください。
スリット部分は力がかかるので、下の画像のように糸を数回渡して補強するとよいです。これは裏側からの画像です。
糸始末をして水通しをし、乾かします。最後にスチームアイロンで形を整えたら完成です。
出来上がりサイズ(水通し後)
着丈53(後衿ぐり下~裾。前身頃との丈差4㎝)
バスト104㎝
肩幅51.5 ㎝
裄丈74.5㎝、袖丈48
袖幅37
まとめ
今回は以前作った直線でパターンを作り、目数と段数を計算して編んだボートネックのニットのアレンジ版です。
パターンを極力簡単にし、必要部分以外は編み図を作らずに編みました。
最後に着画を。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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