ちょこちょこ あみあみ

毎日ちょこちょこ編んでます。

鳥の形の小さなクッション。パソコン作業で使う肘置きです。

鳥クッションの画像

鳥の形の小さなクッションを作りました。

これは、パソコン作業をする際の肘を置くためのクッションです。

今回のテーマは適当。

すぐに作りたかったので、綿の毛糸4本取りにしてざっくり編みました。

この子は実は3代目(たぶん)。

仕事でマウスを使う左腕の肘が痛くなって、なんとかならないものかと思って作ったのがはじまりです。

何年かに一度、新調していますが、今までは余ったハギレで作っていたので、毛糸で編むのははじめてです。

前の子が破れてきてしまったので、新しい子を作りました。

棒針で、はぎを入れずに輪に編んで鳥の形が作られるかな、と作ってみたのです。

適当に作ったわりに、なかなかかわいくできました。

編み図というほどのものは作りませんでしたが、パターンに方眼を乗せて作った簡単な図をいれておきます。

簡単な編み図

編み図からしてかわいいです。

輪に編むので、実際にはこれの倍編みます。

網掛けの部分は段数を間違えないように入れているだけで、意味はありません。

 

そして編み方も少し。

もっとよいやり方があるのかもしれませんが、今回はとにかくすぐに作りたかったので。 

作り目をして1段編んだところ。

作り目をして1段目を編んだところ。

輪にするため目を拾います。

輪にするために目を拾う

輪にするために目を拾う2


目が増えるところはねじり増し目をして…。

ねじり増し目をしたところ 

赤い点のところで目を拾う。

増し目のところで目を拾う

増し目のところで目を拾う2
増し目、減らし目をしながら形作っていきます。

最後の尾っぽの部分から綿を入れて…。

尾っぽの部分から綿を入れる

適当にとじます。

 

仕上げは黒の毛糸で目を刺しゅうします。

くちばしは黄色の毛糸を、かぎ針でこれまた適当に作って付けました。

 

ゲージも取らずに作ったので、予想よりけっこう大きくなりましたが、肘にやさしいふわふわ感がいい感じ。

綿の糸なので、季節も選びません。

仕事で使うものなので、少しでも自分が気分よくなれるものができてよかった。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ニットの製図の方法とは。棒針で編むカーディガンの囲み製図(パターン)。

カーディガンの画像
カーディガンの製図の方法と、我流ですが編み図の作り方について書いてみたいと思います。

自分でデザインを考えてパターンを引き、編み図を作って編んだものです。

ご自分で製図したり、編み図を作ってニット を編みたい方の参考になればと思います。

パターンがある程度できる方なら、私と同じようにできると思います。このやり方で、自分のデザインしたものが編めますよ!

アヴリルさんの紬糸というシルクの毛糸を2本取りにして、カーディガンを編みました。

身頃のグラデーションがポイントです。

カーディガンの画像

通常、製図は、身頃も袖も前後で形を変えます。

体の構造上同じ形をしていないし、同じ動きにもならないからです。

ですが、ニットはたても横もかなり伸びるので、布帛(織物)の製図ほど気にしなくてもよいです。

今回はとくに、できるだけ製図は簡素化しました。

身頃は衿ぐり以外前後とも同じ形にしています。アームホールが同じなので、袖も前後で山の形が同じです。

実は、編み物や、編み物の製図をして実際に作品を編むことをされているのか、その方法はわかりません。

なので、私のやり方がスタンダードからどれくらいかけ離れているのか、(意外とスタンダードに近いのか??)全くわかりません。

私は、毛糸を見て、その糸に合うデザインをしてからパターンを引き、ゲージを取ります。

そして、その毛糸のゲージで方眼を作って、パターンの上に重ねて置いて編み図を作ります。

基本的にイラストレーターというソフトを使ってPCで作りますが、イラストレーターはカーブ線の長さの計測ができないので、カーブ線の長さの確認だけは、プリントアウトしたものを使って確認します。

ここでは、身頃のアームホールと袖山の長さが合っているかどうかです。

アームホールと袖山の長さ合わせは、とても大切な部分なので、必ず確認します。

衿もとても大切です。衿付きのものも、パターンの時点で確認します。

まずは大元のパターン。パターンに寸法を入れて、図を作りました。単位はすべてcmです。

前後で同じ長さの部分は省略しています。

パターン、前後の身頃

カーディガンの袖の製図とサイズ

引き方など詳しく説明はしませんが、囲み製図でできるので、興味のある方は作ってみてください。

ただし、これはあくまでニット用のパターンです。布帛(織物)のパターンとは違います。

衿ぐりは前後で違いますが、アームホール、肩線は前後同じ形です。

袖山、袖下線も前後同じパターンです(袖山線で反転させる)。

直線の部分は編み図がなくてもゲージと寸法で編めますが、カーブ線はそうはいきません。

パターンに方眼を重ねます。例として、袖山のカーブの部分です。

パターンに方眼をのせた状態

この方眼は、ゲージを測った目数と段数で作っています。

そして、いらない部分の方眼を消していきます。

袖山のパターンに方眼を重ね、いらないところを消していく
そうすると、自然と編み図が現れてきます。

袖山のパターンに方眼を重ね、いらないところを消した。編み図になっている。

 マス目は、例えば偶数段で切り替わるように、編み物のルールに沿って消す、残すを決めます。

肩線などは、必ず前後で同じ目数になるようにします。

またカーブ線では、衿ぐりでは衿と、アームホールでは袖とはぐ部分なども基本的に縫い代分を取らずに編むので、カーブ線が必ず含まれるようにマス目を調整します。

(たくさんはぎが入るデザインのものや、糸が太く目が大きいものは、縫い代分を加味してパターン、編み図を作り編むほうがよいと私は考えます)

また、パターンの時点では左右対称に作りますが、編み物は往復に編み進みますので、編み図は左右対称にはなりません。(小ものや、輪針などで往復せずに編めるスカートなどは気にしなくてよいと思います)

これらの編み物のルールに沿って、半身頃もしくは両身頃の編み図を作っていきます。

編み図を両身頃作るのはとても面倒なので、私は半身しか作りません。

 

こんなふうに、必要最低限の部分だけ編み図を作り、 編んでいます。

 

着てみました。

衿ぐりがあきすぎですかね。デザイン、パターンの問題です。衿ぐりが伸びたりしていないので、良しとしよう。

着た画像、前アップ

着てみた画像、前4

袖が長いですね…でも形は悪くないです。けっこう狙い通りです。

着た画像、横

肩のドロップの感じも悪くない。自画自賛。

…編み物の腕をもっと上げなければ。日々精進です。

 

実はこれは、母にあげるために作ったものです。

でも、市販の本を見て作っているわけでもないし、うまくできるかどうかもわからなかったので、デザイン的にもサイズ面でも、私でも母でも着られるものを目指して作りました。

編みあがってから母に見せて、欲しいかどうかたずねると、「欲しい!!」と即答でした。欲しいと言われるって、うれしいですね。

無事、お嫁にもらわれていくことが決まりました。

ブログのために写真撮影まではうちに引き留めていたのですが、そろそろ送り出そうと思います。

 

このブログが、誰かのお役に立つことがあるなら、とてもうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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引き上げ目で作るチェック柄のスヌード。編み図あり。子ども用なのですぐできます。

 

スヌードの画像


子ども用のスヌードの編み方を紹介します。

スヌードというより、ネックウォーマーというほうが近いかもしれません。

子ども用で、毛糸の使用量が少ないので、余った毛糸を利用できます。

サイズをそのまま大きくすれば、大人でも使えます。

引き上げ目で作る、ウィンドウペーンのようなチェック柄は、レトロでとてもかわいいです。

まっすぐ輪に編むだけで簡単。子どものものは小さいので、すぐ編めますよ。

 

  • 使った毛糸、量

ダルマ毛糸 メリノスタイル並太 

エメラルド、ライトベージュ 合わせて約35g

  • できあがりサイズ

首周り38cm、高さ17cm

  • 使用した針

7号、4本針

輪針でもOKですが、作品が小さいので、私の持っている針は合いませんでした。

  • 編み方

編み図

エメラルドの毛糸で68目作り目します。大きさを変える場合、柄が4目ピッチなので、4の倍数で作ってください。

4段ガーター編みします。

作り目の次の段(2段目)は、表側を見て、裏目を編んでください。

ここから引き上げ目の柄を入れていきます。編み図の通り、糸を変えながら編んでください。 

 

引上げ目の編み方はいろいろあるみたいなのですが、私は3段普通に編んで、4段目を編むときに1段目に針を入れて編み、その状態で2、3段目(ライトベージュの2段)をほどく(というか放っておく)という方法にしました。ベージュの部分(2、3段目)を編んでから

引き上げ目の編み方画像
赤丸のところ(4段目、引き上げ目を編む部分)に針を入れて、

引き上げ目の編み方画像2

編むと2、3段目の部分の糸が1段目に引っかかる感じになります。

2、3段目を放っておいても、編み進むうちにほどけてくるので、簡単でした。

うまくほどけない場合は、針でひっかけてほどいてください。

引き上げ目表

引き上げ目裏

ところが、この編み方だと2、3段目がゆるくなってしまいます。

特に3段目(ライトベージュの上の段)がゆるみがひどくなります。

そして1段目(エメラルドの上の段)は引き上げ目できつくなりがちです。

なので、編むときにエメラルドの上の段はゆるめに、ライトベージュはきつめ、特に上の段はきつきつに、 と意識して編みました。

 

引き上げ目の部分が終わったら再度ガーター編みをして、伏せ目をしてできあがりです。

 

私は4本針を使って輪に編んだのですが、そうすると最後の段から次の段に切り替わるところで段差ができてしまいます。

私はとじを入れるのがいや(裏側に縫い代があると、首に当たるので)だったので輪に編みましたが、ずれるのがいやな方は2本針で往復に編んで、後ですくいとじをするときれいに上がると思います。

その場合は、縫い代分2目を追加してください。

 

 

毎回何かしらの挑戦(初めての技法や、実験的なこと)をしているのですが、今回は初めて引き上げ目をしてみました。

意外と簡単でかわいくてはまりそうです。自分の分も作ってみたくなりました。

今回は息子のものなので、男の子用に緑ベースの色目にしましたが、ピンクなどの色を使えば女の子らしいものにもなります。

もっと目数を増やして輪を大きく作り、2重、3重に巻くことができるようにしてもよいですね。

これを読んで、お子さんに作ってあげようかな、と思っていただけたら、とてもうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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子どものミトンの作り方。新幹線の編み込み柄。編み図あります。

新幹線柄ミトンの画像


子ども用のミトンの作り方を紹介します。

息子のために新幹線の編み込み模様で作りました

(サイズ調整のため、親指の部分が写真のものと編み図は違っています。ご了承ください。)

 

作品の概要

  • 編み図

 

新幹線の編み込み柄ミトンの編み図

  • 使用した毛糸、使用量

毛糸、オリンパス ミルキーキッズ 

白 約24g、 青 約12g

  • 使用した針

4本棒針、5号と7号

  • できあがりサイズ

幅(いちばん大きいところ) 8.5㎝

たて 16.5㎝

ゴム編み部分のたて 4㎝

 

編み方

すべて4本棒針を使います。持っている方は、短い針のほうが編みやすいです。

まずは5号の針、青の毛糸で34目作り目をします。

輪にして、1目ゴム編みで14段編みます。

7号の針、白の毛糸に変えて、メリヤス編みで編んでいくのですが、ここで注意点があります。

編み込み模様を編むとき、裏側に糸を渡しながら編みますが、今回は子ども用のミトンです。子どもは指が細いので、裏側に渡した糸に指を引っかけやすいです。

大人でも引っかけてしまいますが、子どもはそういうところにわざと指を突っ込みたがるし、しかも糸をひっぱるので、対策をしておきます。

メリヤス編みに変えるところで青の毛糸は切らずに白の毛糸を足します。

そして、表から白の糸だけで1目編みます。

前の段の目の後側に青い糸を渡す

青い毛糸は、前の段の目の後ろに渡します。

前の段の目の後ろに青い糸を渡した状態で白の糸を引き出す

後ろに青い糸を渡した状態で前の段の目に針を入れ、白の糸を引き出してください。
次の目を編むときに、青の毛糸を前の段の目といっしょに編みます。

裏に渡す糸を前の段の糸と一緒に編む

前の段の目に針を入れて、クロスした状態で青の毛糸を前の段の目の上に引っかけます。

そのまま白の毛糸を引き出して編みます。

裏に渡す青い毛糸を前の段の目に引っかけた状態で、白の糸を目から引き出す

次は後ろに青糸を渡して編み、その次は青を前の段の目に引っかけて編む…を繰り返します。

後ろに回す糸は締め気味にしてください。そうすると、裏側にはあまり糸が渡らないので、引っかける心配が少なくなります。 

ただ、伸びがほとんどなくなるのと、小さく上がりやすいので注意してください。

また、糸を変える際は、次に編む糸が、前の糸の後ろに来るようにしてください。

白→青に変えるときは↓

白→青に糸を変えるとき、青の糸が白の糸の後ろに来るようにする

青→白なら↓ 

白→青に変えるなら、青の糸が白の後ろに来るようにする 

裏側はこうなります。

裏側の写真

途中、親指の部分を編むために編み図の位置で4目休み目をし、次の段で巻き増し目を4目作ってください。

これで新幹線の柄を編み込みながら、編み図通りに編んでください。

最後の段まで編んだら、中表にひっくり返して、引き抜きとじをしてください。

 

 親指の編み方

親指を編みます。

青の毛糸で目を拾います。図の赤い印の位置で拾ってください。全部で10目です(画像8目ですがお許しを)。

目を拾う位置の図

目を拾った後の図

ここは、裏に糸を渡さずに、1本だけで編みます。

親指も4本針でぐるぐる編んでください。最後の段まで編んだら、目に毛糸を通してきゅっとひっぱって、とじてください。

左右対称にもうひとつ同じものを編んで、完成です!  

 

 まとめ

ひも状に毛糸を編んで、ミトンをつないでもよいですね。

今からの季節、あったか毛糸で作ってみてはどうでしょうか。

 

これを読んで、挑戦してみようかな、と思ってもらえたらうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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編み図なしで作るスカートのレシピ。編み方は簡単!まっすぐ編むだけ。

スカートの画像


自分のサイズで編んでみたい、この毛糸で作りたいなどと思われたこと、ありませんか?

そんな方に、型紙を作らなくても、編み図なしでできる、棒針編みスカートの編み方を紹介します。

基本的にまっすぐ編むだけで、素敵なAラインのスカートができてしまいます。自分で糸や柄が決められるので、世界に1枚だけのものができあがります!

ウエストベルトには平ゴムを使用するので、着るのもらくらくです。

シンプルな形なので、編み地で遊ぶとかわいいものができあがります。私は透かし模様を入れてみました。

 同じ目数のまま途中何度か針を変えながら、裾からウエスト向かって編んで大きさを調整します。

今回私が作ったスカートは、4段階に分けて、4種類の号数のちがう輪針を使いました。

はじめの裾のほうは大きな号数で、ウエストに向かってだんだんと小さな号数にしていきます。そうすると、増やし目や減らし目をしなくても自然とシルエットができます。 

このように、編み方はいたってシンプルなのですが、シンプルな分ポイントがいくつかあります。

ポイントを押さえつつ、詳しく紹介します。よかったら作ってみてくださいね。

 作品の概要

    スカート上がりサイズ

丈 63㎝

ウエスト 72cm(大き過ぎて、あとで66cmに直しました)

ヒップ    92cm

裾周り     110cm

    使用毛糸

アヴリル スムースコットン 約380g使用

    ベルト・2cm幅平ゴム

(付け方は紹介していませんが、キュプラの裏地が付いています)

スカートの画像

着た状態の写真、前

着た状態の写真、横



1.ゲージをとる

10cm×10cmが測れるくらいの大きさのスワッチを編んでみて、ゲージを取ってください。

小物などと違い、体に合わせるものですので、サイズ感はとても大切です。スカート部分を編む柄で、使う毛糸に合った号数で、必ず取ってください。

水通しをするか、スチームアイロンをかけて、編み地を落ち着かせてから測ってください。

2.サイズを決める

 

どの部分をどの号数の針で編むがの図

型紙や編み図は作りませんが、ぜひ図のようなメモを作ってください。手書きで大丈夫です。

ここに先ほど取ったゲージなども書き込んでください。

 

 スカート丈

スカート丈は、ひざ丈前後くらいを目安にレシピを作っています。私は背が高いので、設計時点で58cm(上がり62cm予定)で作っています。

(ウエストが大きいので、着画はさらに長めに見えるかもしれません)

スカートは丈が伸びて上がります。理由のひとつとしては、毛糸をたくさん使うので、重くなってしまうからです。今回使った毛糸はけっこう重いので、設計の時点で、短めに考えていました。

糸にもよるのであくまで目安ですが、ミニ丈で1~2cm、ひざ下丈で3~4c、さらに長ければ5cm程度短くするとよいと思います。

また、丈が伸びるということは、同時に横方向はやせて(小さく)上がりやすいです。置いて採寸するとサイズ通りに上がっていても、はいてみるとおしりの形がくっきり出てしまう…ということも。

ニットなのである程度は仕方ありません。心配な方はヒップ寸法も少し(1~3cm程度) 大きめに設定するか、もっと軽い糸を使うとよいです。

 

 ヒップ

このスカートのいちばん大事なポイントは、ヒップのサイズを基準にすることです。

ヒップライン(おしりのサイズのいちばん大きい部分)は、ウエストから18cm程度下、水平が目安です。なので、この部分は標準のゲージの号数(その糸に合った号数)の針で編んでいます。このスカートでは5号です。

標準の号数だと編みやすく、目が揃いやすいです。寸法もきちんと出しやすくなります。

その時、ヒップラインから上数cmまで基準の号数で編むように設計してください。

理由はいろいろありますが、ひとつ大きな理由として、ウエストから裾に向かって、なだらかにつながっていくようにしたいのです。

脇線の違い
生地でスカートを作るときも、ヒップから裾は脇線を直線で引いて、型紙を作ります。図の左のような感じですね。

しかし、今回は針の号数を変えて、無理やり???寸法の調整をします。

針を変えて編むということは、図の右のようになります。あくまでイメージ。

…脇線ガタガタです!

人の体はウエストからヒップにかけて、なだらかにカーブしているので、ヒップラインすぐ上で針の号数を小さくすると、その部分の分量が足りなくなるのです。

ニットは伸びるので、なんだかきつい…とまでは思わなくても、体(おしり)のラインがくっきり出てしまう…ということもありえます。

ですので、私のスカートでもヒップラインから10cm上まで基準の号数で編んでいます。

上記はあくまで布帛(織物)のパターンの考え方です。ニットはよく伸び、いせるのも簡単なので、実際編むとよくなじんでちゃんときれいなシルエットになってくれるので大丈夫なのですが。

 

 裾まわり

 裾の始末の仕方は、お好きな方法にしてみてください(縫い代を作って二つ折りにする、ガーター編みなどくるんとならない編み方で伏せ止めにする、など)。

別糸で鎖編みをして作り目をするようにすれば、最後に編むことができます。最後にすると、バランスを見ながら編み方や始末の仕方が変えられます。

私が作ったスカートはこの方法で、後から別糸をほどいて目を拾い、5cmかのこ編み、1cmガーター編みにして、伏せ止めで終わりにしています。

号数とサイズの関係の図

裾周り寸法、私の設計では101.4cmですが、上がりは110cmです。設計時点での裾周り寸法の算出については、上の図を参照ください。

(同じ毛糸を違う号数の針で編むのは、±2号までが限界です。基準のゲージを5号にしていると、大きくするには7号が限界であり、小さくするには3号が限界です。針が1号変わると、5%寸法が変わるので、このような計算になります。)

始末の仕方により違いますが、基本どのやり方でも大きく上がりやすいようです。ただし、指でかける作り目で裾から編んでいたら、ここまで大きくならなかったかもしれません。

また、スカート丈が変わってくるので、裾の始末をどうするかはあらかじめ決めておいたほうがよいです。

二つ折りにすると、縫い代分を余分に編まないといけません。裏側に折り返される分は丈に含まれないので、できあがりの長さが違ってきます。

また、伏せ止めで終わるものでも、違ってくるものがあります。

例えば、ガーター編みと、裾をメリヤス編みでくるんとさせるのとでは、同じ段数を編んでもできあがりの長さが違ってきます。ご注意ください。

 3.目数をきめる

ヒップのサイズとゲージを使って、目数を決めてください。柄がある場合は、寸法が小さくならないように調整してください。

ポイントでも書きましたが、スカートは横幅が小さく上がりがちなので、大きめに取った方が無難です。

目数を決めたら、メモに書き込んでおきましょう。

 

 ウエストベルト

ウエストはヒップとのサイズ差が大きいです。私は基準ゲージからひとつ小さい4号針で編んでいますが、ベルト部分を3号で編んでもよいです。

ベルト部分は平ゴムを入れます。お好きな幅のもので大丈夫です。

4.編む

スカート

あとはひたすら編んでください!ここからは私の作ったスカートで説明します。

別糸の鎖編みで240目を作り、裾からウエストに向けて、メモ通りに編んでいきます。

7号で15cm、52段→6号で同じく15cm、52段→5号に変えて14cm、50段→4号に変えて、8cm、28段です。

 

ウエストベルト

ウエストベルト部分は、表編みします。平ゴムを入れるのですが、幅によって表編みの段数が違います。

お好きな幅で編んでください。

ウエストベルト部分の編み方

ベルトは、図のようにゴムをくるんで、ミシンをかけています。ゴムの通る部分は表編みにして、一段裏編みにして折り返します。

ミシンをかけるので縫い代を編みますが、そこはガーター編みにしています。とじ針でまつりつけてもよいです。その場合、縫い代はなくても大丈夫です。

 

裾の部分

裾は、別糸をほどいて目を拾います。

私の場合、5cmかのこ編み、そのあと1cmガーター編みにして、伏せ止めにしました。

このやり方では、全体を見てバランスで裾の始末を決められます。

 

まとめ

このスカートは裏地が付いています。透かし柄で、そのままでははけないのでる付けました。

今回は編み図なしでできる、をコンセプトにしていたので、減らし目なしで書きました。

最初の設計が少し大変ですが、そこさえクリアすれば、編むのは難しくありません。

 

これを機会に、スカートを作ってみよう!と思われる方がおられたら、とてもうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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編み図あり。かぎ針編み巾着バッグ。紐の編み方も解説します。

実際に編んだ巾着バッグの画像
かぎ針で編む、巾着バッグの作り方を紹介します。

こま編みと長編みと長長編みの3種類の編み方で編んでいます。

太い毛糸でなら、ざくざく編み進められます。初心者さんでも簡単に、あっという間に編めます。

使用した毛糸の画像

グレーに見える部分は2本引き揃えて編んでいます。ファンシーヤーンのふわふわの部分のおかげで立体感のある編み地になっています。

白い部分はスラブで、ぽこぽこした素材感がとてもかわいい。

実は、どの糸も以前他のものを編んだときの余りのものを使用しています。毛糸が足りなかったので切り替えているのです…。

でもそれがうまくデザインポイントになって、とてもかわいいものができあがりました!

編み図もありますので、ぜひ編んでみてください。

 

 

作品の概要

 

 ・サイズ

巾着本体 高さ29cm*42cm、底10cm*15cm

ひも部分 太さ1.5cm、長さ120cm

 

・毛糸使用量

白・約90g、グレー(引き揃えた糸と合わせて)・50g

 

 ・使用した針

8mmかぎ針

 

 

編み方

バッグの編み図

 巾着、底の部分

 底の部分はこま編みです。

4目鎖編みをして、その鎖編みの周りをぐるぐると増やし目をしながらこま編みで5段編み進めます。楕円になるようにします。

図には入れていませんが、次の段に移る際、立ち上がりの鎖編みを入れてもよいです。

私は今回は簡単にするために入れていません。

 

巾着、側面

底の部分から続けて、長編みで編んでいきます。長編みの場合は、立ち上がりの鎖編み3目は入れてください。

私が作ったものは、グレー4段、白7段です。お好きな位置で、糸を変えて編んでください。

最後から2段目の段は、ひもを通す部分です。ひもがけっこう太く上がるので、長長編みしています。

最後の段は長編みにします。

 

ひも

ひもはスラブを使いました。

まず図をご覧ください。

ひもの編み方1

 鎖編み3目を編みます。Cの目は針に掛けたまま、A、Bの順に糸を引き出して目を作ります。A、B、Cとも針に引っかけたままです。

ひもの編み方2

C以外の目は針から外します。A、Bの目がほどけないように指で押さえながら、Cの目から糸を引き出して新しい目を作ります。

そしてまたCの目を残してほかを外し、A、Bを編んで、を繰り返します。

これは、A→B→C→A→B…とらせん状に編んでいることになります。輪針でぐるぐる編んでいるイメージ、と言ったらわかりやすいかもしれません。


最初は少し難しいですが、慣れてしまえば簡単です。

お好きな長さまで編んでください。私は120cmにしました。

 

仕上げ

きんちゃく本体にひもを通します。

ひもの通し方
どのように通してもOKです。通し方によって、見え方がぜんぜん違います。お好きなように通してくださいね。

途中でひもを引き出して、持ち手にしてみました。

リボン結びしてもかわいいですよ!

巾着バッグ ひもをリボン結びに

 まとめ

同じ編み図を使って、毛糸とかぎ針のサイズを変えて作ると、いろいろな大きさのものができます。

小さいサイズなら化粧ポーチなどにもよいかもしれません。 

編み図の通りでなくても、底を丸くして側面を低くすれば丸い形になります。

ひも部分も、長くしてポシェットのようにしても、市販のリボンを使ったりしても、簡単にアレンジできます。市販の幅広めの革ひもを持ち手や肩ひもにしてもよさそう!

もちろん切り替えずに1種類の毛糸だけで編んで、ひもだけ違う色にしてもかわいいですね。

簡単なアレンジをすれば、世界にひとつだけの自分の作品ができあがります!ぜひ作ってみてくださいね。

そして、これをきっかけに、いろいろ編んでみたいなーと思ってもらえたら、とてもうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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かぎ針編みのかわいいリボン。初心者さんでも簡単に作れます。

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簡単でかわいい、かぎ針編みのリボンの作り方を紹介します。

少しの量でできるので、ほんの少しだけ余ってしまったー、という毛糸でも作れます。夏のサラッとした糸でも、冬のもこもこ毛糸でもかわいくできあがります。

ヘアゴムやバレッタにしても、ブローチにしても、男の子の蝶ネクタイでも!かわいいです。

 簡単に、しかもすぐにできるので、初心者さんでも大丈夫。

 

・使用する糸について

写真のリボンはどちらも、まっすぐの糸(ストレートヤーン)とひらひらの糸(ファンシーヤーン)を1本ずつ、合計2本引き揃えて編んでいます。

もちろん1本取りでも大丈夫なのですが、ファンシーヤーンは糸の形状によっては、とても編みにくいので注意が必要です。

 

・サイズ

縦:4cm  横:8cm

糸使用量 紺→9g、黒→8g

 

・針、その他の道具

紺→かぎ針6号、黒→かぎ針5号、とじ針

 

・リボン本体の編みかた

リボン本体が編みあがった画像

リボン本体

紺→鎖編み7目、黒→鎖編み8目ではじめて、お好みの大きさになるまでこま編みします。

リボン本体は輪っかにします。輪っかになった状態が、リボンの大きさになります。お好みの大きさの2倍の長さになるまで編んでください。

リボン本体の輪っかの状態

リボン本体の輪っかの状態

お好きな長さまで編んだら、編みはじめの段と終わりの段をはいで、輪っかにします。

かぎ針でもとじ針でも、お好きな方法ではいでください。

 

・帯の部分

紺→鎖編み3目、黒→鎖編み4目ではじめて、こま編みします。

リボン本体の真ん中をくるむように帯を付けるので、ときどきリボン本体に巻き付けて、長さを確認しながら編んでください。

帯

多少長くなっても大丈夫ですが、長いと帯の余った部分を重ねて長さを調節するので、重なった分だけ厚みが出てごろごろしてしまいます。

 

また、短くなってしまってもリボンの形にはなりますが、もし後でゴムを付けるのであれば、帯の部分に通すように付けるのがよいと思います。帯の部分が短いとゴムを通すことができなくなります。

 

・仕上げ

帯の部分が編めたら、リボン本体に帯を取り付けます。

帯を図のように、リボン本体に巻き付けるようにします。その時、リボン本体を折るようにして帯を取り付けてください。

帯の取り付け方

帯の取り付け方

 

帯の編みはじめと終わりをはぎます。

リボンの前と後のイラスト

リボンの前と後

図のようにリボンの後ろ側にとじ位置が来るようにしてください。

かぎ針でもとじ針でも大丈夫ですが、きつめに引っ張り気味にとじるほうがよいと思います。

その場合、とじ針のほうがとじやすいです。

また、とじ針を使う場合、リボン本体を一緒にとじ付けないように注意してください。

(もし帯の長さが足りなくて、はじめと終わりをとじつけられない場合は、リボン本体にまつり付けてください。

その場合、帯の位置がリボンの中心になるよう注意してください。)

 

帯をとじてから、帯とリボン本体をまつります。帯が動かないようにするためです。

帯のとじが、リボンの後ろ側になるように、またリボンの真ん中に来るようにしてください。

後側の、図の赤の部分をまつるようにすると、帯とリボンの間にゴムなどを通すことができるので、おすすめです。

とじる位置

とじる位置

ゴムなどを通すようにしないのなら、後側のどの位置でまつっても大丈夫です。

 

・ポイント

糸を引き揃えて作る場合、とじ針を使うところは、ストレートヤーン1本だけでとじ、まつりをしたほうがよいです。

ファンシーヤーンは引っかかりやすいので、とじ、まつりがしにくいためです。また、引っかかると糸が切れたりします。

 

糸の太さにより、針の号数や目数は増減してください。

 

今回はかぎ針でしたが、棒針でも作ることができます。

こま編みを長編みに変えたらもっと早くできますし、一段ずつ糸や色を変えてしましま模様でも、リボン本体と帯の色を変える、などでもとてもかわいい。

幅や大きさが違うだけでも雰囲気が変わりますし、アレンジは無限大です。

ぜひぜひオリジナルのリボンを作ってみてくださいね。

 

そして、初心者さんはこれをきっかけに、もっと難しいものもいろいろ作ってみたいなーと思ってもらえたら、とてもうれしいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。