キャミソールの作り方を紹介します。
こちらは、去年の春に編みました。けっこう着こんでいます。お気に入りで大活躍でした。
アヴリルさんのコットンツイストとコットンスムースを使用。
このコットンツイストの糸に一目ぼれして、この糸に合うデザインを、と考えて作ったもので、裾やアームホールなどに糸を変えてトリミングしているのがデザインポイントです。
編み方自体はメリヤス編みとガーター編みしかしていないので難しくありません。
ただ、糸が細いため目が細かく、時間がかかりました…。そして、アームホールと肩ひもがつながったデザインで、肩ひもの長さの設定が難しいです。
実はこの部分、何度も編みなおしました。でも、このつながってるところがかわいい、とこだわって意地で編みました。
ポイントを押さえて編み図も作りました。作ってみようかな、と思っていただけたらうれしいです。
作品の概要
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サイズ
バスト 90㎝
裾周り 220㎝ 裾周り110cm(4/19訂正)
後着丈 44㎝
肩ひも部分の長さ 22㎝(作成時)
その他細かい寸法は編み図に記入しています。
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使用した毛糸と使用
アヴリル コットンツイスト(青と白の杢糸)、スムースコットン(紺単色)
合わせて約160g使用
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使用した針、道具
2本針 6号
4本針 5号、4号、3号
とじ針
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編み図と参照
編み方
まず、お断りしておきたいのですが…
これを編んだのは11か月前、未来の私が自分で編んだものをブログで紹介するなんて思ってもいない頃なので、編み方の詳細を記録していません。
ですので、ポイントを画像で説明することができなくて…申し訳ありません。
セーターなど編まれる方なら、上に載せている図だけでじゅうぶん編むことができるのでは、と思っています。
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注意点
今回使った糸、コットンツイストですが、少し斜行します。編む人の手にもよると思いますが、輪に編むと完全に回ってしまうと思います。
また、これは私が下手なだけなんですが、綿の糸は少し編みにくいです。去年の春に編んだ時、それまでは冬用のウールの編みやすい糸で慣れていたせいか、コットンツイストではあまりに目がそろわずきれいに上がらなくて、泣く泣く後身頃すべてを編みなおすという悲しい目にあってしまいました…。
ていねいに編むことで目がそろいやすくなりますが、針を1号上げて、きつく編むというのも手です。実は私がそうしています。最初5号で編んでいたのですが、6号できつく編むということをしました。
編まれる際は、必ずゲージを取るなどして、針の号数は調整してください。
*指定以外はすべて6号2本針で編んでいます。
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後身頃
後身頃は別糸で鎖編みをしてスムースコットンで目を拾い、減らし目をしながら編んでいきます。
減らし目は全体的ではなく、参照2のように脇に寄った位置になります。
これは製図での、原型からの展開の考え方でこうしています。
バストまで編んだら、アームホールを図のように減らし目しながら編み、背中の、いちばん上の部分はスムースコットンに変えてガーター編み、伏せ目します。
裾の鎖編みをほどいて目を拾い、スムースコットンで下に向かってガーター編み、伏せ目します。
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前身頃
前身頃は基本的に後身頃と同じなのですが、裾は前下がりが付いています。
(厳密には製図の際、胸のダーツを裾に向かって移動し、その分をフレア分としたため、前裾にカーブが付いています)
そのため、別鎖からコットンツイストですべての目を拾い(これが1段め)、2段めから引き返し編みをしながら編んでいます。そのため裾からバストまでの段数が前後で違います。
前身頃の引き返し編み、わからんしめんどくさいわーって方は、後身頃と同じように引き返し編みなしにしてもかまいません。
減らし目は後と同様に編み、バストまで編んだら、編み図の通りアームホールの減らし目をしながら進めます。
ただし、胸の部分がカーブになっていて、こちらも引き返し編みします。注意してください。
アームホール、胸の部分の引き返し編みまでできたら、糸をスムースコットンに変えガーター編み、伏せ目します。
後身頃と前身頃の脇線をすくいとじしておいてください。
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アームホール、肩ひも部分
肩ひもとアームホールがつながったデザインです。
スムースコットン、4本針4号、針1本だけを使い50目作り目をします。その糸を切らずに続けて前身頃アームホール、後身頃アームホール部分を拾い目し、輪に編んでいきます。ガーター編みです。
1段め(拾い目)は4号、2,3段目は5号、4,5段目は4号、6段めと伏せ目は3号で編みます。
カーブ部分は下の図のように内側と外側で距離が変わってきます。
外側と内側の距離の差を埋めるために針の号数を変えて、だんだん小さくなるように編みます。こうするととても収まりよく、きれいに上がってくれます。衿ぐりなどにも使われる方法です。
実はこれを編むときに、目を拾って編むところ(前後アームホール)と、何もないところ(肩ひも)をどうやって続けて編めばいいのかわかりませんでした。
巻き目で目を作る方法を試したのですが、どうもうまくいかなくて。
考え抜いて、4本針を使い作り目をしてその糸を切らずに続けてアームホール部分拾い目をし、輪に編むという方法にたどりつきました。
編みながら作り目をするという方法もあるらしいので、良い方法を知っておられる方はそれで編んでください。(教えていただけるととてもうれしいです!)
肩ひもは着ているうちに必ず伸びてしまうので、私の中では、この方法が程よく伸び、程よく伸びが止まる、最善の方法です。
肩ひも部分は短めに設定したほうが良いです。伸びても着られる長さにするとよいです。途中で試着して自分に良い長さを探してください。何度か編みなおすつもりで編んでみることをおすすめします。
まとめ
着てみました。だいぶ着こんでいて、少しよれよれですが…。
去年編んだものなので、自分でも忘れている部分があったのですが、こうして着てみるとやっぱりかわいいです。
自分で着たいと思えるものを自分で作るのは、本当に楽しいです。手作りの醍醐味です。
もしよかったら挑戦してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。