棒針編みのチェック柄スカート。編み図あり。
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棒針でスカートを編みました。
メリヤス編みしかしていないので、編み方は難しくありません。
このチェックの模様がデザインポイントですが、実はちょっとたいへんなんです。毛糸の玉がたくさん必要で、もつれるもつれる…。
これさえクリアできれば、本当に簡単。
この柄も苦労のかいあって、とてもかわいくて大満足です。
ブルーの部分の毛糸は、細い細いループの糸を3本取りに。白い部分もリリヤン状の毛糸で、どちらもとても軽くてふんわり上がっています。
編み図も作りましたので、よかったら挑戦してみてはいかがでしょうか。
使用した毛糸と使用量、付属
・青の毛糸:アヴリル・ループ3本取り、約150g
(セールで買ったので、現在は販売されていないようです)
・白い毛糸:ダイヤモンド毛糸・スキーフワール、45g
毛糸の使用量は上記の通りですが、今回の編み方では毛糸の玉がたくさん必要なので、実際に編む際は余分量が必要になります。注意してください。
・ウエスト用の平ゴム・2cm巾*65㎝+縫い代
使用した編み針、道具
スカート部分、2本棒針、7号
ベルト部分、4本棒針または輪針、6号
とじ針
できあがりサイズ
丈(ベルト下から裾)62㎝
ウエスト65㎝(ゴムの長さ)
ヒップ94㎝(ゴム下~18cmの位置で水平に測る)
裾巾55㎝設定→上りは62㎝
サイズについては置いて測った寸法です。
一般的にニットのスカートは長く、ヒップはせまく上がりやすいと思います。サイズについてはあとの項目の、注意点の部分でも触れています。
また、裾はもともと大きく上がりやすいですが、裾上げのまつりをしているため、さらに伸びて上がっています。
これは事前に予想していた範囲内です。裾については仕上げについての部分でも触れています。
編み図
編む前に
まず、このチェック柄は1本の毛糸で編むのではなく、たて方向に毛糸を継いで作ります。
なので、チェック柄ひとつに1玉、間にある白い線の部分で1玉使うので、青が5玉、白が4玉必要です。
指でかけて目を作り編んでいきますが、青と白を交互に目を作っていくので、こんな感じに…。
私はすべて毛糸を分けましたが、青は1つ毛糸玉で、白の2目の裏に糸を渡す、という方法でもできるのではないかとも思います。
ただ、裏に糸を渡すと、その部分の糸の引き方の調節が難しかったりします(白の線が浮き上がったようになるのではないかと思います)。
私は、たてに糸を変える方法をしてみたかったので、これで行きました。今回のチャレンジのポイントはここです!
チェック柄を細かくしたければ、毛糸の玉が増えますが簡単に増やせますし、ボーダー柄もこれで編めますよ。
スカート部分
裾からウエストに向かって編んでいきます。
今回は斜行させたくないので輪針を使わず、前と後、それぞれスカートを編み、脇ではいでからウエストベルト部分を編んでいきます。
基本は表目しか編みませんが、糸を変えてチェックの模様を出すのがこのスカートのポイント。
言葉で書くのは難しいので、簡単な図でイメージしていただけたらと思います↓↓
作り目した後は、青と白の毛糸を交互に変えながら編みますが、毛糸が変わるところで必ず毛糸を交差させてください。
青糸から白糸に変える際、糸をひっかけるようにして交差させて、
白糸で2目編み、また青に変えるときも交差させる。
こうしないと穴が開いてしまいます。必ずひっかけるように交差させてください。
6段編んだら7段目は裏編みします。
これは、裾を二つ折りにするためのものです。裏編みの部分で折り返りやすくなります。
編み図通り、減らし目をしながら指定の段数編みます。
チェックの横段を編みます。
毛糸を白に変えますが、横段用に一玉つかいます。
前の段まで青の毛糸で編んでいたところを横段用の白糸に変えて編み、白の2目のところはたての白糸に変えて編みます。
まず、たての模様の直前まで、横段用の毛糸で編みます。右は裏側から見たところ。
毛糸を引っかけて、たての模様の毛糸で2目編み、
横段用の毛糸に戻す。裏側に糸が渡ります。
編み図通りにウエストまで編んだら、両端一目ずつ伏せ目して、ほかの目は休ませておきます。
両端の目を一目ずつ、このように伏せておいてください。
あとで前後の脇線をすくいとじします。両端ひと目ずつは縫い代として裏側に隠れてしまう目なので、ベルトを編むときには必要ない、むしろ邪魔なのです。
2枚同じものを編んだら、一度アイロンをかけました。端がくるくるで、とじがしにくかったからです。
この工程は、したほうがきれいに上がると思いますが、省いても大丈夫です。
仕上げについての部分にもう少し書きますので、その部分もぜひ読んでいただけると嬉しいです。
脇をすくいとじして輪っかの状態にします。
ウエスト部分
ウエストは輪針または4本棒針で輪に編みます。6号針使用。
ベルト部分は一目ゴム編みしました。
ベルト内側にゴムを通します。ゴムの幅はお好きなものを使用してください。そのゴムの幅に応じて段数を調節してください。
折り返す部分は裾と同様に1段裏目を編むと、返りやすくなります。
最後の段を編んだら伏せ止めします。
伏せ止めはゆるめにしてください。
ベルト端を内側に折り込んで、とじ針でまつってとじます。このとじる際も、糸を引きすぎないよう、ゆる目にしてください。
あきのないデザインで、はくときにゴムを伸ばして足を入れ、おしりを通してウエストまではきこみます。
このときに引っ張って糸が切れてしまうことがあるので、注意してください。
まつったところを時々引っぱって、糸が切れないことを確認するとよいです。
この時、3cmほどとじないで開けておきます。
そこからゴムを通し、ゴムを輪にしてミシンか手縫いで止め、後から開いている部分をとじてください。
裾上げ
最後に裾を上げます。
作り目の段の端がきれいでないので、かぎ針を使って細編みします。
この時、編みはじめの毛糸の端がたくさん出ているのを、細編みするときに編み込みました。
糸の端を始末するのって面倒なので、私はこれでよしとしていますが、気になる方はきれいに始末してください。
裏目のところで折り返し、とじ針を使ってまつりつけます。このときに、糸を引きすぎずに、ゆるめにまつってください。
裾はウエスト同様、多少伸縮するように遊びをもたせておかないと、歩いたときなど裾を伸ばしたりしたときに糸が切れてしまいますので注意か必要です。
仕上げについて
仕上げは水通しして自然乾燥をさせただけです。
裾をまつって大きく上がったので、裾にアイロンをかけようか迷ったのですが、かけずに仕上げました。
以前の記事で仕上げについて書きましたが、熱、水分、力がかかることで縮みの原因になってしまいます。
そして、今回使った毛糸はナイロン混です。
ナイロンは熱に弱いため、アイロンをあてないほうがよいかな、と判断しました。
注意点
今回は透けないため裏地を付けていません。
もし付けるのであれば、ウエストを伸ばした時にヒップサイズが確保できないとはけないものになってしまうので注意です。
ペチコートを用意または作製するほうが無難かもしれません。
ただ、今回使った糸はかなり軽く上がる毛糸なので、糸が違うと毛糸の量がかなり違ってくると思います。その点はご了承ください。
また、あまり重い毛糸だとかなりだれるかもしれません。丈が長くなり、幅がせまく上がってしまう可能性があります。
ただし、伸びるのではけないことはないと思います。
まとめ
最後に着用した画像を掲載しておきます。
スカートは大物なので少し時間はかかりますが、基本メリヤス編みができれば編めます。
冒頭のアップの写真でよくわかりますが、青の毛糸と白い毛糸の形状の違いが雰囲気よく仕上がっています。
簡単な編み地でも糸の選び方で作品の上がりが変わってくる、いい例になりました。
もちろん同じ糸の色違いでもできます。
そして目数、段数とゴムの長さの調整で多少のサイズ変更は可能です。減らし目の数の増減でスカートのシルエットの変更もできます。
アレンジできる方はぜひ自分サイズで、違うシルエットに挑戦してみてください。
この記事を読んで、スカートを編んでみようと思われる方がいらっしゃったら、本当にうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。